宝石の国9巻出ましたね!(去年)
2018年中に感想を書こう書こうと思いながらも、ちょっとショックが大きすぎて中々書けず。
だいぶ落ち着いてきたので感想を書こうと思います!
さらっと注意事項。
- 気のきいた考察はしていませんし、ただ思ったことをつらつらと書いているだけで何かものすごいことを述べてはいません。
- 完全にコミックス派なので最新話のネタバレはありませんが9巻のネタバレはします。
ではどうぞ!
カンゴーム――!!!
これが一番ショック大きかったです……この100余年のあれこれは、彼自身の意思じゃなかったんだと思うと。色々とつら……
この物語、フォスには常に相棒(キーパーソン的存在)がいて、区切りごとに都度変わっていってると思うんですけど、彼の区切りが一番ひどい(ひどい)
ゴーストがメイン人格的に動いていた頃は、カンゴームだって危険を冒して「勝手に動く」ことがあったわけで、ここでゴーストの残留思念のようなものが害悪的な描写をされてしまうのはちょっとつらいものがありました。正直。
カンゴームが、100余年自分の異変に気付いてくれなかった宝石たちや金剛先生より、エクメアに心が傾いてしまうのは仕方がないとして。
硬度的にはゴーストも取り戻せると思うんだけど、ほんとゴーストはどうなっちゃうんだろう……今後の彼の処遇によってはこの物語自体追いかけるのがしんどくなると思います。
金剛先生が瞳の交換を見落としていたあたり、金剛先生の異常というか内部が壊れている(?)フラグがふわっと立ったような気がしてこちらもこわいです。(エクメアが似たような発言をしていたけれど、それは彼の主観ということであまり気に留めていなかった)
新しい相棒と宝石の死
カンゴームが事実上離脱した今、次の相棒ポジションはパパラチアのようですね。
フォスに恩があるからちゃんと動機もあるし(カンゴームがトラウマ)……歴代で一番バランスがよさそう。
パパラチアの復活においてエクメアが何か仕込んでいる可能性もゼロではないですが、「呪い」に敏感な彼はそんなことしないんじゃないかなあと考えています。
偵察時に宝石たちを砕きまくっていたところを見ると、腹のくくり方が割とフォスに近いものを感じました。覚悟の決め方が好き。
そして、フォスの頭とアンタークが返ってこないということで、自分の一部と仲間の死が確定してしまいましたね。
集めてくっつけば直るかもという希望がなくなったので、フォスの動機って半分潰えてしまったようなものなのでは……
書きながらつらくなってきました。
エクメアの「想像を超える新技術が生まれるかも」という言葉に期待するしかない。
金剛先生の謎
この人は喋れば喋るほど謎が深まって、月人がしっかり登場した今、ある意味月人より信用ならないところある気がします。
宝石たちに「月に行きなさい」とは言うけど、なぜか「自分が月に行く」とは言わないんですよね。
肝心なところを喋らないし誰も訊かないんだけど、これも「愛」の力なんでしょうか。
知性の象徴的なユークレースくらいは気付いて上手く立ち回ってほしいけど、「フォスがフォスでないかも」とか平気で漏らしていたから無理かな……(まさか全員の前で言ってはないと思うけど)
シンシャの話
ここはかなり個人的な感覚に依るのですが。
地上サイドの宝石たちがどういう意思統一をしてフォスたちを迎撃しているのか全くわからないけれど、シンシャがしれっとそこにいたのがすごく皮肉だと思いました。
フォスが月に行っ(て地上の宝石たちと仲間割れし)たことで、迎撃の「お仕事」を得るって……何とも言えない。
この子、たぶんちゃんとかり出されるの本編で初めてですよね……?
まとめ
月側は宝石たちが来たことによって活気づいているし、地上に残った宝石側は図らずも真相を共有したことで一致団結し。
これ、戦争状態の改善と変革を望んだフォスだけが針のむしろで置いてきぼりにされないか、ものすごーーーく不安です。
どこかで似たようなことを書いた気がするんですけど、本編中に変化し続けたフォスは、シンシャや金剛先生並みに異端で「孤独」になっていると思うんですよ。これ、フォス自身も気付いていないんですよねきっと……。(いやどうだろ、薄々どこかで勘付いている気もする)
とにかく不穏で不安だけど、頑張ってるフォスに個人として幸せになってほしいです。