春ですね。
この時期、学生さんを見かけると、いつも思い出すことがあります。
制服のありがたさがわかった、大学生の自分
どんなにダサい制服でも、私服よりマシだった。
当時の心境は、この一言に尽きます。
私の家では、服は「お洒落をするためのもの」というより、どちらかというと「生活必需品」寄りでした。なので、大学に行ったときのカルチャーショックはそれはそれは大きいものでした。
- そもそも、どんな服を着ていけばいいの?
- 皆、なんでそんなお洒落なの?
- というか、どこでそんな服買ってるの!?
- どこからそんな服を買うお金が出てくるの!?
洋服の雑誌を立ち読みしてもよくわからないし、ぶっちゃけ高くて手が出ない。それらしい服を売っているお店は、なんとか見つけることができたのですが……。
この先に、大きな壁があったんです。
服が買いに行けない!!
「お金がない」というのも切実でしたが、個人的にはそれ以前の問題で。
「服を買いに行く服がない」ということに気付いてしまったんです。
正確に言うと、
「それらしい服を売っているしかるべき場所に入るための適切な服を持っていない」状態。
当時の私にとって、かなり深刻な悩みでした。努力だけでは越えにくい壁なんですよね。お金はバイトを始めて貯金をすればなんとかなるのですが、服を買いにいくのに、着ていく服がないのはどうしようもない。
結局、できる限りマシな服を着て行って、恥をしのんでお店に入りました。めちゃくちゃ恥ずかしくて、店員さんと話すのも辛かったけれども!(笑)
ただ、そのとき運良く素晴らしい店員さんにめぐり会えたので、大学生の間、お洒落に困ることはありませんでした。
初めて自分で美容院に行くときも似たようなところがあって、「こんな髪型で来店してしまい大変恐縮ですがキレイにしてください」みたいな気持ちで行ったんですよね。
このときも、素晴らしい美容師さんにめぐり会えて、長年お世話になってます。
「勇気を出して一歩踏み込んだら、メンターに巡り会えるかもしれないよ!」っていうのが、私の一つの答えです。
「服を買いに行く服がない」問題~蛇足~
この問題って、
- 知識を得るための知識がない。
- お金を稼ぐためのお金がない。
みたいな感覚なんですよね。
上手く言えないんですけど、AがないとAが手に入らないっていう。
手段と目的が近い位置にある場合とでも言うんでしょうか。紹介状がないとそこに行けない、みたいな……。どうしても越えられない壁ではないんだけど、
知恵と勇気を総動員すれば越えられるよ!
でも、この壁をそれとなく避けても生きてはいけるよ! みたいな(笑)
上手くそこから逃げ出しても、ことあるごとに思い出してしまうんですよね。「これできなかったなあ」「あれわからないままだなあ」っていう。これがいわゆるコンプレックスなのかもしれません。
最近気付いたのですが、私はこういった「乗り越えられる壁をそのままにしないためのお手伝いをしたい」という気持ちが強いようです。
ささやかではありますが、ブログやコラムを通して、私の経験からどんどんイイトコどりしてもらえれば嬉しいです!