なんの前情報もなく読み始めました。「永遠の0」の著者の作品ですね。
実はこちら、上司にすすめられた本。
互いに本を読むことだけは知っているのですが、何の前触れもなくぽつっと教えてもらったタイトルなので、わくわくしながら読みました。
前半読書中の感想
クトゥルフTRPG風説明するよ!
- ソクラテスとロベルト、2匹の探索アマガエルが楽園を求めて旅立つシナリオ。
- 辿り着いたナパージュ国では、「三戒」という教えを盲信するツチガエルたちが住んでいた。
- ナパージュ国が平和なのは「三戒」の教えがあるからだ! と喜ぶ探索カエルのロベルト。
- 本当に「三戒」のおかげなのか? と懐疑的な探索カエルのソクラテス。
- ナパージュ国を探索する2匹の前に現れた、NPCカエルのピエール! 「ナパージュのカエルは、本当はすごく凶暴で残虐だ!!」
なぜナパージュ国は平和なのか?
NPCカエル、ピエールの言葉の真意は?
ナパージュ国に隠された秘密とは?
まだ途中までしか読んでいないので追記します。
読破後の感想
始めの1P目から、進撃の巨人並のヘビーな世界観が繰り広げられてビビりましたが、中盤からはもっと重い話が繰り広げられます。
- 寓話や風刺に位置づけられる作品であることは割と早くに気付くことができました。
- 「1984」ほどの衝撃はなかったです。カエル効果でマイルドになっている?
- ただ、日本人が読むにしてはホラーかもしれない。
- 中盤以降から何だか違和感を感じるように。
- 結末といい、小説という体裁をとっている以上「オチ」は必要ですが、ちょっと描写が偏ってるかな、という印象。これが違和感の正体かもしれません。
- ウシガエルとの交渉の場面を描いてくれていれば、もう少し感じ方も変わったかも。
- 「戦うor話し合う」の選択肢でせめぎあう中、後者の描写があまりにおざなり?
- どんな人がこの本を書いてるんだ? と思わせることが狙いなら、ある意味傑作かもしれません。(帯に、「これは私の最高傑作だ」と書かれていましたし)
- 衝撃的な結末でした。NPCのひとりがまさかあんなことになるとは……。
- 1時間ほどでさくっと読めて、悶々と考えることのできる作品です。
おまけ:読書記事の残し方
読書感想文って、読み終わった後に書くの面倒だよね、ってけーこさんにぼやくと、
「読みながら、箇条書きで書いたら楽だよ!」と教えてもらって目から鱗でした。
私は本や映画をほぼ前情報なしで摂取するので、途中経過を残すのって割と面白いんですよ。
今回も、カエルの冒険譚だと思って読んでいたので(笑)途中から色々と裏切られてよかったです。