【みんなのイラスト教室】「泣いてしまった」イラスト教科書本の紹介します。

はい。

何の変哲もないイラスト教科書本です。

本書の構成としては、生徒さんたちの作品を、イラストレーターであり著者である中村佑介さんがアドバイスをしていくといったもの。専門用語は使わず、あくまで易しい言葉で「よりよいイラスト」に近付けていきます。

この本、私にしては珍しく、店頭に並ぶ前から発売を楽しみにしていました。(このブログには上げていませんが、絵を描くのも好きなんです)

かといって、過剰に何かを期待していたわけではありませんでした。単純に、どんな本なんだろう、という興味です。

生徒さんは絵が好きなこともあって、皆さん上手です。でも、中村先生(本書では「教室」ですので、あえて「先生」と呼ばせていただきます)のアドバイスが入ると、

「ただの作品」から「魅せる作品」になる。

その過程が理論的に語られていて、感覚で絵を描く私にとっては目から鱗なことが多かったです。

途中から泣きながら読んでいました。

中村先生の、絵や絵を愛する人たちに対する思いを感じたからだと思っています。その感覚を決定づけたのは、本書のあとがきでした。

以下引用です。

サイン会でたくさんの人にお会いして、「お金がなくて絵を学べなかった」、また、「興味はあったけど、周りに絵を描く友達がいないから何となく描くのをやめてしまった」、実はそんな人たちの方が、絵の学校に通っている人よりも多いという事実を知ったからです。

それは私だ。

そして僕は、そんな途中ではぐれてしまい、美大や専門学校の入り口にさえ辿りつけなかった人のための教室を開きたいと思いました。その開校場所がこの本です。

ああ、これは私のための本なんだな。と思いました。

実は本書、単純に絵の添削だけをしているわけではありません。最後には、もっと現実寄りの話題にシフトしていきます。

進路や進学の話題

絵を勉強したいと思ったら、避けては通れない道ですよね。何らかの形で学ぶという選択肢が浮かぶのは、当然のことですよね。

でも、周りに相談できる相手がいなかったら。そもそも、そんな選択肢があるという発想すら出てこなかったら……。

私自身も、そういった選択の中で、ある意味「失敗をした」部類の人間です。

この本を、学生時代に読みたかった。

できることなら、学生時代の自分に送ってあげたい。

私のこの文章で何か響くものがあれば、ぜひ一度手にとっていただきたい本です。全130P中、半分以上がフルカラーとは思えない、良心的な価格にも驚きます。

シェアする

フォローする